【ソウル1日聯合ニュース】アジア開発銀行(ADB)は先ごろ公表した主要国・地域の長期経済見通しで、韓国は来年から2030年まで平均3.9%の成長にとどまると予想した。ただ、構造改革が行われれば4.2%まで可能だとした。
 韓国政府は、現在の潜在成長率を4%台水準とみている。ADBの見通し通りならば、今後の韓国経済は潜在成長率にも及ばず、下方に曲線を描くことなる。
 韓国に対するADBの見通しは、アジアの主要12カ国・地域のうち台湾(3.1%)、香港(3.6%)、タイ(3.9%)に次いで低い。特に、韓国は1981年から2007年までは平均6.3%の成長を遂げ、アジアでは中国(9.4%)、シンガポール(6.8%)、ベトナム(6.4%)に続く高い成長率を記録したが、向こう20年間はアジアの代表的な低成長国になると見通した。
 また、韓国をはじめアジアの主要国が成長率を引き上げるには、教育、研究開発(R&D)、知的財産権などの分野に集中的に投資する必要があると勧告した。
 企画財政部関係者は「韓国もすでに先進国の仲間入りをした以上、高成長は困難だ」としている。その上で、サービス業先進化など内需拡大や、グリーン成長などさまざまな活路を模索しており、暫定成長率水準以上の成長は維持できると述べた。

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