【ソウル1日聯合ニュース】韓国と北朝鮮が1日午前、北朝鮮・開城で南北離散家族再会を協議する3度目の赤十字間実務接触を行う。
 韓国側からは前回と同様に大韓赤十字社の金義道(キム・ウィド)南北交流実行委員(統一部統一政策協力官)とキム・ソングン南北交流チーム長が、北朝鮮側からは朝鮮赤十字会中央委員会のパク・ヨンイル団長とパク・ヒョンチョル代表が、それぞれ代表として出席する。
 家族らの再会場所を協議するための別途協議には、韓国側は当局の委任を受け首席代表の金義道氏が出席する。北朝鮮側出席者は、先月24日の2度目の接触に参加したカン・ヨンチョル朝鮮アジア太平洋平和委員会参事とリ・ギョンジン名勝地総合開発指導局課長とみられる。双方は離散家族再会の会場と日程、赤十字会談開催問題などを集中的に協議する予定で、その結果が注目される。
 北朝鮮は、2008年7月の韓国人観光客射殺事件を受け中断された金剛山観光の再開を求め、ことし4月、南北離散家族面会所など韓国政府と韓国観光公社が金剛山観光地区内に所有する不動産を没収する措置を取った。また、現代峨山など韓国の民間業者が所有する各種観光インフラを凍結した。
 さらに、先月に行われた2度の接触では、韓国側が再会会場として提案した離散家族面会所を利用するには、この凍結・没収措置を解決する必要があると主張し、金剛山観光を離散家族再会の前提条件に掲げた。
 韓国側が提起した離散家族再会の定例化については、10月中旬ごろに南北赤十字会談を開き、再会行事の正常化など人道主義事業の活性化を協議することを提案した。
 一方、南北は1度目の実務接触で、離散家族再会の日程(10月21~27日)、生死確認の依頼など事前準備について意見を近づけた。今回の接触で、これら日程も調整される見通しだ。
 金義道氏は同日午前、開城への出発に先立ち記者団と会い、これまで折り合いがつかなかった再会会場に妥結し、細部日程でも合意に至るよう努力すると話した。

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