【光州30日聯合ニュース】10日に開幕した現代美術の祭典・2010光州ビエンナーレは、「万人譜(10000LIVES)」というテーマからも分かるように、世の中のあらゆるイメージが一堂に会しており、巨大な「イメージの博物館」をほうふつとさせる。多くのイメージをテーマごとに観覧すれば、テーマの持つ意味をさらに身近に感じられると、主催側は提案している。
▼家族愛を探して
 アンディ・ウォーホル氏は「タイムカプセル-27」で、母親の手紙やはがきなどを作品に投影させ、母親への愛を表現した。また、アリス・コック氏による家族へのビデオレター「家族台本」は、イメージの力を用いることで、離れていても大切な人を身近に感じさせてくれる。
 崔光鎬(チェ・グァンホ)氏の連作「家族」は、古い白黒写真で生と死を表現した。愛する家族のヌードで親密さと喜び、苦痛を表現しており、まるで一家族の一代記が巨大な歴史のように映る。
▼歴史の瞬間
 ハンスペーター・フェルドマン氏は2001年に起こった米国同時多発テロ事件の翌日、9月12日の各国新聞の1面を集めた。同じ事件でもさまざまな視角があることがわかり、興味深い。
 ポール・フスコ氏は暗殺されたケネディ元米大統領の葬儀列車を撮影し、1960年代当時、著名人の相次ぐ死に衝撃を受けた大衆の姿を見せている。グスタフ・メッツガーの「歴史的写真」は、人々の前で通りを拭くよう強要されるユダヤ人の写真を大きく拡大して展示した。
▼ちりも積もれば…
 「可視的な世界」は、ペーター・フィッシュリ氏とデビッド・ワイス氏が20年間旅行地で撮影した3000枚の写真を用いた作品だ。記念写真のように私的な雰囲気を持つが、旅行先で出会ったさまざまな人や風景が収められている。
 Ydessa Hendels氏の「テディベア・プロジェクト」は、1900年から1940年までのテディベアを収めた写真3000枚余りを集めた大型作品。実物のテディベアも展示され、テディベア博物館を思わせる。

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