【ソウル30日聯合ニュース】統計庁が30日に明らかにした8月の産業活動動向によると、先月の鉱工業生産は前年同月に比べ17.1%増加した。昨年7月にプラスに転じて以来14か月間、増勢が続いている。
 前月比では1.0%の減少。昨年11月から増加傾向が続いていたが、先月はマイナスに転じた。
 企画財政部のユン・ジョンウォン経済政策局長は、前月比では産業生産とともに消費もマイナスとなったが、夏休みシーズンと気象問題による一時的な要因が大きいと説明した。製造業平均稼働率が前月より低いのは、自動車生産ラインの交代などによるもので、全般的な景気の流れが鈍化方向にシフトしたとはみられず、これも一時的な状況だとの見方を示した。
 今後の景気を予告する先行総合指数前年同月比は5.9%で、前月に比べ0.8ポイント下がった。これで8か月連続の下落となった。一致指数循環変動値は1021.1で、前月より0.1%下落した。この数値は8か月ぶりに下落に転じた。
 業種別生産を前年同月比でみると、機械装備(62.6%)、半導体・部品(26.0%)、自動車(25.2%)などが増加を続けている。その他運送装備(マイナス8.4%)、たばこ(マイナス5.3%)などは減少した。前月比では機械装備(8.7%)、石油精製(9.5%)、コンピューター(15.3%)などが増加したのに対し、自動車(マイナス13.3%)、映像音響通信(マイナス4.0%)、非金属鉱物(マイナス6.9%)などは減少した。
 生産者製品出荷は前年同月より16.6%増えているが、前月との比較では0.7%減。前年同月比の輸出用出荷増加率は20.0%で、国内用(13.9%)を上回った。
 在庫は前年同月比19.2%、前月比で2.1%、それぞれ増加した。在庫率指数(在庫数量を出荷数量で割った在庫率を指数化)は98.0で、前月に比べ2.8ポイント上昇した。在庫出荷循環も鈍化・下降局面に位置する。
 サービス業生産は、前月比で0.2%減少したが、前年同月比では4.2%の増加を記録した。小売販売額指数は、耐久財が増加するも非耐久財と準耐久財の販売不振で、前月比0.7%の減少。前年同月比では9.3%増加した。
 設備投資は半導体設備投資の増加などを受け前月比39.8%の急増を示し、10か月連続の増勢維持となった。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0