【ソウル29日聯合ニュース】上半期(1~6月)の韓国と北朝鮮間の南北貿易額は、前年同期比51.3%増加の9億8000万ドル(約821億円)と集計された。韓国貿易協会国際貿易研究院が29日に明らかにした。
 一方、北朝鮮と中国間の貿易は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の相次ぐ中国訪問などで交流協力が活発化し、前年同期より16.4%多い12億8000万ドルと把握された。
 南北貿易額は2007年に中朝貿易の91%水準まで拡大したが、南北関係のこう着により、2008年には65%ほどに縮小した。ことしは77%水準まで回復しているが、これは政治的影響が相対的に少ない開城工業団地の貿易額が、上半期に前年同期比96%の大幅増加をみせたためと分析された。
 南北貿易で、北朝鮮の対韓国輸入額は前年同期比63%増の4億3000万ドルに達した。主な輸入品目は繊維製品生産に必要な原材料・副資材(1億5000万ドル)で、全体の36%を占めている。電気・電子製品(1億2000万ドル)が28%で後に続く。
 北朝鮮から韓国への輸出額は、前年同期比43%増の5億5000万ドルに達した。主な品目は衣類など繊維類完成品が44%、電気電子類部品が17%など。
 中朝貿易で、北朝鮮の対中国輸入は前年同期比25%増の9億3000万ドルを記録した。主な輸入品目は、原油など鉱物性生産品(2億5000万ドル)で全体の27%を占め、次いで繊維製品(12%)、非金属類(8%)などとなっている。
 北朝鮮の対中輸出は3億4000万ドルで、前年同期より1%少なかった。品目は石炭、鉄鉱石など鉱物性生産品が51%、亜鉛塊に代表される非金属類鉱物生産品が20%を占める。


Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0