【ワシントン28日聯合ニュース】米国は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男・ジョンウン氏が「大将」の称号を与えられたのに続き、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長と党中央委員会委員に選任されたことから、北朝鮮の3代にわたる権力世襲が公式化されたと判断しているようだ。
 ただ、公には「北朝鮮の状況を綿密に注視している」との慎重な姿勢を崩さないまま、北朝鮮発の報道や各種情報チャンネルを総動員した分析に入った。米国務省のクローリー次官補(広報担当)は28日の会見で、北朝鮮の権力継承について、「影響を評価するには早すぎる」と、先走った解釈を警戒した。
 米国は、今回の3代世襲プロセスそのものより、北朝鮮の今後の政策や行動の変化に注目しているようだ。ワシントンの消息筋は、米国は北朝鮮指導部の交代に関心を寄せているが、それよりも北朝鮮が非核化と朝鮮半島の平和、安定に向け、具体的にどういった行動を見せるのかにより焦点を当てていると伝えた。
 これは、北朝鮮が非核化や南北関係改善などに対し、これまでと違う目立った行動変化をみせるまでは、現在の対北朝鮮政策の基調を維持するとの意味にも受け取れる。
 一方、米国は北朝鮮の権力世襲が完了するまで内部でさまざまな急変事態が発生する可能性を念頭に置き、韓米軍事当局間の協議などを強化していると伝えられた。

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