【ソウル28日聯合ニュース】朝鮮労働党規約は、党大会、党代表者会、党中央委員会総会(全員会議)を「重要会議」と明記している。党大会は5年に1回、党代表者会は党大会と党大会の間に、総会は6か月に1回、それぞれ招集すると定められている。
 党大会は、政党政治の党大会に該当する。金正日(キム・ジョンイル)総書記が正式に故金日成(キム・イルソン)主席の後継者となった1980年の第6回党大会以来、1度も開かれていない。
 党代表者会は、各地域、職種、軍部内党組織の代表者が招集される会議で、今回は1966年以来、44年ぶり3回目の開催となる。「党最高指導機関」の選出を目的とする。党最高指導機関とは朝鮮労働党中央委員会を指し、同委員会の下に政治局、書記局(秘書局)、検閲委員会などが置かれる。
 今回の党代表者会では、金総書記の三男ジョンウン氏に政治局委員や組織担当書記の職を与えることで、1973年に金総書記が金主席の後継者として登場した当時と同様の手順を踏む可能性が高い。ただ、党中核職の選出に関しては公表されないとの見方が強い。
 後継構図を公のものとするのは、2012年の開催が予想される第7回党大会とみられている。このとき、ジョンウン氏に政治局常務委員、中央軍事委員、国防委員長の地位を与え、これを公表するとの見方だ。

第1回党代表者会:1958年3月3~6日開催。経済発展5カ年計画の採択、党事業・組織強化問題を論議
第2回党代表者会:1966年10月5~12日開催。経済開発7カ年計画の3年延長、ベトナム戦争に関する声明採択、政治委員会常務委員会と書記局設置
第3回党代表者会:2010年9月28日開催。ジョンウン氏の政治局委員・党組織担当書記選出と、後継体制構築に向け、金総書記の義弟に当たる張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長兼朝鮮労働党中央委員会行政部長、金永春(キム・ヨンチュン)国防副委員長兼人民武力部長、呉克烈(オ・グクリョル)国防副委員長、崔永林(チェ・ヨンリム)首相らの政治局常務委員選出が議題に上るものと予想される。現在、政治局常務委員は金総書記ただ1人。

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