【ソウル24日聯合ニュース】韓国石油公社が英国の石油探査企業ダナ・ペトロリアムの買収に成功した。
 石油公社は24日、ダナ株式34.76%の売却同意書を株主らから獲得したと発表した。これで場外市場で機関から買い集めた29.5%を合わせ64.26%を確保し、事実上、ダナ買収を確定した。来月7日までに株式買い入れに充てる代金を決済し、正式にダナの新オーナーとなる見通しだ。費用は約1兆9000億(約1392億円)だが、今後、100%を引き受けることになれば約3兆4000億ウォンに上ると、公社は予想している。
 石油公社は先月20日に1株当たり18ポンド(約2388円)で株式を公開買い付けすることを提案し、今月24日まで売却同意書を集めてきた。今後も同意書を提出していない株主に働きかけていく予定で、持株が75%を上回った時点でダナの上場を廃止する計画だ。
 石油公社は、上場廃止計画の背景について「上場を廃止すれば、株式売却に同意しなかった株主の株式流動性と市場性が大きく減少するため」と説明した。また、持株が90%以上になれば、英国の会社法に基づき、残り株式を強制的に買い集める権利も行使できると明らかにした。
 今回の買収により、石油公社は現在9%にとどまっている石油の自主開発率を、初めて2けたの10%台に引き上げることができる。さらに、海外石油開発の拠点を米州と旧ソ連地域から北海、アフリカ地域まで拡大する土台も築くことができると評価される。
 ダナ・ペトロリアムは北海やアフリカに探査・開発鉱区を保有している。確保済みの埋蔵量は2億2300万バレルに上るとされる。

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