【ソウル21日聯合ニュース】国土海洋部が韓日、韓中を結ぶ海底トンネルに対する技術的な検討を進めていることが分かった。
 同部関係者が21日、地方自治体を中心にこれまで韓日、韓中海底トンネルの研究が行われ、基礎レベルの技術的検討を進めていると述べた。同部は先日、高速鉄道(KTX)網の構築戦略を発表した際、「国際鉄道時代に備え、韓日海底トンネル、韓中海底トンネルの必要性について研究中」だと明らかにしている。昨年から海底トンネルの技術的・経済的妥当性の調査を交通研究院に依頼しており、早ければ年末に調査結果が出る予定だという。

 釜山発展研究院は昨年、釜山~対馬~福岡(222.6キロメートル)をつなぐ韓日海底トンネル構想を、京畿開発研究院は中国と韓国を結ぶ海底トンネルの基本構想を、それぞれ発表している。

 ただ、海底トンネル建設には政治的な問題、相手国との意見調整、それぞれ100兆ウォン(約7兆3517億円)に達する建設費用、さらに国民の合意が求められるだけに、短期間のうちに本格的な検討に入れるかどうかは未知数だ。

 同部の別の関係者は「技術的な可能性について検討しているだけで、建設が可能だとしても考慮すべきことが多いだけに、(海底トンネル建設には)少なくとも数十年はかかるだろう」との考えを示した。

 一方、同部は5月に韓国南部の湖南地域と済州島を結ぶ韓国初の海底高速鉄道について、経済性分析や地形・地質調査、事業期間など技術的な妥当性の調査に着手した。ただ、湖南地域では海底トンネル建設を強く求めている一方、済州島は反対しているほか、コストパフォーマンスも高くないため、建設の実現は難しいと伝えられている。

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