先の訪中時の金総書記(朝鮮中央テレビ撮影)=(聯合ニュース)
先の訪中時の金総書記(朝鮮中央テレビ撮影)=(聯合ニュース)
【ソウル21日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が先月の訪中から、1日に何度か5分ほど居眠りとしては目を覚ますという症状を見せており、朝鮮労働党代表者会の開催が延期されたものもこのためだと、米政府系放送局ラジオ自由アジア(RFA)が21日に報じた。
 同放送が平安北道の党高官筋の言葉として伝えたところによると、金総書記の健康に問題が生じたのは中国訪問時からで、同行した北朝鮮医療スタッフと中国の医療スタッフも、早期に帰国し十分な休息を取るよう勧めた。めまいがひどく、いすに座っていても体を支えられず、5分ほど眠っては目を覚ますという症状を1日に数回繰り返しているという。
 当初は十分に休み治療すれば回復し、党代表者会への出席にも問題はないと判断されていたため、代表者会の日程も変更されなかったが、各地域の党代表者らが平壌に集まった後も、金総書記の症状に好転は見られず、会議の最中に居眠りをしたり、よろける姿を見せることはできないため、延期されたとの説明だ。
 党代表者会延期の背景に関しては権力問題、後継者問題などが取りざたされているが、この情報筋は「会の開催を発表した当時、すべての準備は終わった状態だった」と述べ、そうした可能性を否定した。
 別の平安北道の地方幹部も、高官層から伝え聞いた話として、金総書記の健康悪化が深刻なわけではないが、会議中に居眠りをするのではないかと、開催することができなかったと話している。また、14日に当局が地方の党代表者を地元に引き返させ、いつでも再度平壌に向け出発できるよう待機するよう指示したと伝えた。
 朝鮮労働党代表者会準備委員会は21日、「9月上旬」と予告していた党代表者会を28日に平壌で開催すると発表したが、延期の理由については一言も触れていない。
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