【ソウル21日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党代表者会準備委員会は21日、当初「9月上旬」開催と予告していた44年ぶりの党代表者会を28日に平壌で開催すると明らかにした。朝鮮中央通信が報じた。
 準備委員会は「朝鮮労働党人民軍代表会、道(政治局)代表会では金正日(キム・ジョンイル)同志を代表社会代表に高く推戴した」とし、朝鮮労働者最高指導機関選挙に向けた党代表者会は28日に平壌で開くこになると伝えた。ただ、党代表者会が延期された理由については、一切言及がなかった。
 朝鮮労働党政治局は6月26日に決定書を発表し、党最高指導機関選挙に向けた代表者会を9月上旬に招集すると明らかにしたが、上旬を意味する期限の15日が過ぎても会は開催されず、特段の説明もないまま延期された。
 北朝鮮当局は、平壌に滞在している国際機関に党代表社会延期の事実を伝えながら水害について言及したと伝えられるが、これは表面的な理由に過ぎず、金総書記の健康問題説とともに、代表者会を前にした権力葛藤(かっとう)、金総書記の三男ジョンウン氏を正式に後継者として登場させるかどうかの問題などが延期理由ではないかと論じられている。
 党規約によると、代表者会は5年に1回開催される党大会の間に、党の路線と政策など緊急の問題を討議・決定するため招集されることになっている。
 北朝鮮は2008年8月に金総書記が脳卒中で倒れた後、ジョンウン氏を後継者に内定し、後継体制構築作業に拍車をかけているとされ、今回の党代表者会で、後継者が正式に登場するのではとの見方が飛び交っている。

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