「ラセッティプレミア」EVの前で握手するアカモン社長(左)と金磐石(キム・バンソク)LG化学副会長(GM大宇提供)=19日、ソウル(聯合ニュース)
「ラセッティプレミア」EVの前で握手するアカモン社長(左)と金磐石(キム・バンソク)LG化学副会長(GM大宇提供)=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル19日聯合ニュース】GM大宇は19日、準中型クラスでは国内初となるテスト用「ラセッティプレミア(シボレー・クルーズ)」電気自動車(EV)の開発に成功したと明らかにした。
 「ラセッティプレミア」量産モデルを基盤に、米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発したEVで、1度の充電で160キロメートル走行できる。最高速度は時速165キロメートル。これまで韓国内で開発された高速EVで最も優れた性能を誇ると、GM大宇は説明している。

 今回のプロジェクトは、GMのグローバルバッテリー・EV開発戦略のひとつ。GM大宇は、このテスト用EVで10月末まで、ソウル市内の道路でテストを実施する。韓国の顧客の反応を把握すると同時に、韓国内道路環境でのさまざまな性能テストを実施する計画だ。
 「ラセッティプレミア」EVのバッテリー容量は31キロワット毎時、駆動出力は150キロワット。バッテリーは一般家庭のコンセント(220ボルト)で8~10時間の充電が必要となる。充電時間を大幅に短くする急速充電アプリケーションのテストも計画している。バッテリーパックはコンパクトに車体下部に設置した。
 また、バッテリーと駆動システムは、LG化学とLG電子がそれぞれ開発・供給するなど、50社余りの韓国企業が今回の開発に参加している。
 GM大宇のアカモン社長は「わたしたちの目標は、エコロジー技術開発のリーダーとなること」だと述べ、1年に満たない短期間で「ラセッティプレミア」EVを開発できたのは、自社の能力と多くの努力のたまものだと評するとともに、韓国と世界の顧客にGM大宇の未来の青写真を示す最上の結果だと述べた。
 今回の開発を機に、GMとGM大宇は技術競争力を備えるより多くの韓国企業がグローバル舞台に進出できるよう促す「共生協力の触媒役」を続けていく考えだとし、今後は韓国内EV市場をリードしていくと強調した。
 一方、GMとLG化学はEVの中核部品・バッテリーの供給契約を結んで以来、緊密なパートナーシップを維持している。LG化学は年末に北米で発売予定のGMのEV「シボレー・ボルト」にもバッテリーを供給する。
 GM大宇は今後、GM、LG化学、LG電子などと引き続きEV関連協力を進めていく計画だ。

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