モスクワの現代自ディーラーのようす=18日、モスクワ(聯合ニュース)
モスクワの現代自ディーラーのようす=18日、モスクワ(聯合ニュース)
【モスクワ19日聯合ニュース】現代自動車がロシア工場の完工を機に、同国市場の攻略を本格カする。
 同社は年産15万台規模のサンクトペテルブルク工場の完工式に先立ち、モスクワで18日に記者会見を開き、この工場で生産する戦略車「RBr(プロジェクト名)」をロシアの国民車に育成するとともに、新車の投入を続け、市場シェアを急拡大していく方針だと明らかにした。ことしのロシア市場販売目標は、完成車ベースで前年比27%増の7万5000台としている。
 昨年は世界的な景気低迷が直撃したロシアで、現代自も販売が61%減少したが、ことしは年初から8月までに前年同期比22%増の4万7200台を販売した。
 ロシア販売法人長は、来年1月から本格生産するロシア向け戦略小型車「RBr」をベストセラーモデルに育てるため、法人の力を集中していると話す。「RBr」は小型車「ベルナ(アクセント)」をロシア人好みに開発した。「RBr」が属するCセグメント(中小型車)だけでなく、Bセグメント(小型車)の顧客層も取り込み、同クラス最多販売を達成したい考え。これに向け、現地ディーラー網の販売力を強化するほか、攻撃的なマーケティング戦略や差別化したサービスで、ロシアの顧客にアピールする戦略だ。
 また、「RBr」以外の新車も相次ぎ供給していく。8月にモスクワで開かれたモーターショーで公開した「ソナタ」新型モデルを10~12月に発売する。最近規模が拡大しているスポーツ多目的車(SUV)市場に4月に投入した「ix35(ツーソン)」と「サンタフェ」の販売も拡大していく計画だ。
 このため、全体的なブランドイメージを強化し、販売・整備網も補強する。昨年は120だったディーラーを年内に140、来年は150、2012年には160に増やす。同時に、人口30万人以下の小都市の新規顧客を取り込むため、大型ディーラーの小規模分店をことし5か所で運営し、2012年には30か所以上に拡大する計画だ。
 また、中長期的にブランド認知度を高めるため、さまざまなマーケティング活動も活発化させる方針だ。5月からモスクワ市内で運営しているブランドショップを最大限に活用し、高級モデルの展示や試乗イベントを増やす。大型の発光ダイオード(LED)を利用し、モスクワ市内の幹線道路や主要拠点5都市で、現地工場の稼働や新車発売をPRする広告を展開する。プロサッカーチーム後援、子どもの交通安全キャンペーンなども実施する。

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