【ソウル19日聯合ニュース】ことし外国人が韓国株式市場と債券市場に投じた資金が70兆ウォン(約5兆1720億円)に迫っている。
 韓国取引所と金融投資協会が19日に明らかにしたところによると、年初から今月17日までの外国人投資家による場外債券市場への投資は56兆2700億ウォンの買い越し、有価証券と店頭株コスダック市場への投資は11兆5353億ウォンの買い越しと集計された。とりわけ、場外債券市場の買い越し額は昨年の52兆4071億ウォンをすでに上回っている。
 債券市場では、4月と5月にそれぞれ8兆ウォン台の買い越しを記録。その後は買い越し規模を多少減らしたが、昨年に続き、ことしも月別買い越しが続いている。
 一方、株式市場では3月と4月にそれぞれ5兆ウォン以上を買い越したものの、欧州発の財政危機が市場を直撃した5月には、6兆ウォン以上の売り越しに転じた。先月は6024億ウォン売り越した。
 外国人投資家は昨年、株式市場で32兆2693億ウォンを買い越し、外国人の株式投資制限が完全に廃止された1998年以降で最高値を記録した。
 こうした状況について証券市場専門家らは、韓国経済に対し外国人投資家が前向きな見方を維持しているためとの考えを示している。ある専門家は、米国をはじめとする主要先進国に比べ、韓国など新興国の経済の基礎的諸条件が早く回復し、相対的に投資家の注目を浴びる環境になったと説明した。また、これまで米国国債を中心に運用された保守系の投資資金が、米国経済の再低迷を懸念し投資先を再分配するのではとの見方が出ていることを指摘。韓国市場もその資金の受け皿になる可能性があると分析した。

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