「小盤」をモチーフにした韓日中デザイナーの作品を紹介する崔ギョン蘭教授=16日、ソウル(聯合ニュース)
「小盤」をモチーフにした韓日中デザイナーの作品を紹介する崔ギョン蘭教授=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル17日聯合ニュース】「韓・中・日の交流と協力により、韓国が21世紀デザインリーダーになり得る」――。
 17日に開幕した総合デザインフェスティバル「ソウル・デザイン・フェア2010」の総監督を務める国民大学の崔ギョン蘭(チェ・ギョンラン)教授は、開幕前日の16日に行った聯合ニュースとのインタビューで、こう自信を示した。
 フェアは「デザイン・フォー・オール(皆のためのデザイン)」をテーマに来月7日まで、展示会、国際会議、公募展、体験展など多彩なプログラムが蚕室総合運動場などソウル各地で開かれる。



 崔教授は、韓国のデザインは柔軟性や融通性があり、日本や中国のデザインを吸収できる有利な立場にあると強調する。韓国の仕事スタイル、日中とは異なる仏教・儒教文化の伝統が、2カ国のデザインと融合し、業界をリードしていく原動力になると説明した。
 また、多くの西洋デザイナーが東洋的なモチーフを用いており、これに対する研究が活発に行われていると紹介した。韓国デザイナーが西洋デザインを複製したり、学んでばかりいた時期があったことに触れ、「通貨危機以前にはミラノ行きの飛行機がまるで韓国デザイナーのチャーター機のようだった」と振り返った。西洋デザイナーが取り入れた東洋デザインをミラノから再び持ってくるという皮肉な現象まであったほどだという。
 デザインフェアの主要プログラムのなかには、韓日中の住居内の風景をデザインで表現した「韓日中生活展」がある。工芸、産業、建築、家具などデザインのあらゆる領域を網羅した展示会だ。
 日本からは建築家・山本理顕さんの室内インテリア、陶磁器デザイナー・森正洋さんの食器などが出展されている。

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