【ソウル17日聯合ニュース】統一部の玄仁沢(ヒョン・インテク)長官は17日、ソウルで開かれた韓日国際学術シンポジウムの祝辞で、北朝鮮は純粋な人道的見地から南北離散家族の再会定例化に応じるべきだと強調した。
 先の北朝鮮での水害を受け、100億ウォン(約7億3800万円)分の救援物資支援を決めたことを取り上げ、「韓国政府は人道的な問題を政治的事案と関連付けることはしない」と、北朝鮮の決断を促した。
 また、北朝鮮は3月の韓国哨戒艦「天安」沈没事件から目を背け、6カ国協議に向かおうとしているが、南北関係を迂回(うかい)する道はないと指摘。「南北関係は朝鮮半島問題の軸であり、南北関係の進展なくして6カ国協議は正しく進行し得ない」と強調した。
 続けて、北朝鮮は内部的、対外的な困難に直面するなか、44年ぶりの朝鮮労働党代表者会を準備しているようだと述べた。国際社会は声をひとつにして北朝鮮の非核化と改革・市場開放を求めており、中国も北朝鮮の方向転換を勧めているとしながら、「核兵器と閉鎖経済では決して北朝鮮の未来を開くことはできない」と強調した。
 南北統一と関連しては、朝鮮半島の統一プロセスは自由と人権、民主主義への熱望のなかで進められると述べ、統一された朝鮮半島は東アジアの新たな平和構造を創り出し、地域の安定と繁栄を導き、周辺国にも利益をもたらすと説明した。

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