【ソウル17日聯合ニュース】北朝鮮が朝鮮労働党代表者会の延期で動揺する内部雰囲気を正すため、全国規模の軍事演習を行っていると、米政府系放送局ラジオの自由アジア(RFA)が17日に報じた。
 放送は多数の北朝鮮内消息筋の話を引用し、15日から4日間の日程で、特殊部隊を動員した大規模軍事演習を開始したと伝えた。両江道、咸鏡南道、黄海北道、江原道地域では「対抗演習」が、そのほかの地域では民間避難訓練、灯火管制訓練が行われているという。対抗演習は特殊部隊が敵軍役で工場、企業、主要機関の建物を襲撃し、民間防衛部隊がこれを防御するという形で行われると伝えられた。
 両江道恵山市の消息筋によると、対抗演習は通常、冬季に10~15日間行われる。秋に短期間で実施する背景には、党代表者会の延期で民心が動揺したことを受け、住民を緊張させようとする意図があるようだと消息筋は話している。
 また、咸鏡北道会寧市の消息筋は、任意の時刻にサイレンが鳴ると、2日分の食糧を持って市内から約12~16キロメートル離れなければならないと伝え、いかに状況が緊迫しても多忙の秋に軍事演習を実施したことはなかったが、当局は韓米合同軍事演習を取り上げ、すぐにでも戦争が起きるかのように宣伝していると話した。

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