LG電子関係者は「南副会長は最高経営責任者(CEO)として現在の経営状況に対する責任を負うとともに、新しいCEOを中心に来年以降に備えさせるため、定期人事前に辞意を表明した」と話した。
理事会は、責任経営と成果主義というLGの人事原則を反映するとともに、1日も早く事業戦略を見直し組織雰囲気を刷新し、現在の苦境を打開することを望むという南副会長の意向を尊重し、勇退の意志を受け入れたと説明した。
LG電子はスマートフォン(高機能携帯電話)対応戦略の失敗で、4~6月期の営業利益が前年同月比90%急落。7~9月期も不振を免れないと予想され、絶えず南副会長の更迭論が浮上していた。安定を重視するLGグループが、主力企業のCEOを年末の定期人事前に交代することは、極めて異例の措置と受け止められている。
ただ南副会長は、来年3月の定期株主総会までは、代表理事職を維持することにしている。
10月1日付でLG電子の新たな司令塔となる具副会長は、具本茂(ク・ボンム)グループ会長の実弟。LG電子、LG化学、LG半導体、LGディスプレー、LG商社などグループの主力系列会社で役員とCEOを歴任してきた。1987年から9年間、LG電子に勤務しており、約25年間を電子事業分野に身を置いている。
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