【ソウル17日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が三男・ジョンウン氏への権力継承説を否定したと、カーター元米大統領が中国の温家宝首相の言葉を引用し伝えた。13日にカーター・センターのウェブサイトに掲載した訪中報告書の中で明らかにした。
 報告書によると、温首相は6日に北京で行われたカーター元大統領との会合で、金総書記が先月末に訪中した際、ジョンウン氏に権力を承継するのではないかとの観測について「西側の根拠のない噂」だと話していたと伝えた。
 カーター元大統領は、「温首相の話に驚いた。北朝鮮の権力承継の真実を知るためにはもう少し待たなければならないだろう」との考えを示した。
 一方、米政府関係者らは北朝鮮の後継構図に関する発言を控えている。クリントン国務長官は8日に行った外交問題評議会(CFR)での演説で、金総書記の後継者問題についての質問に対し、北朝鮮・朝鮮労働党代表社会を見守っているがどのような結果が出るかは分からないと、即答を避けた。
 キャンベル国務次官補(アジア・太平洋担当)は16日の米上院軍事委員会聴聞会で、「北朝鮮は世界で最も正確な情報収集が難しい目標物」だとし、「ブラックボックス」だと表現した。

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