【ソウル14日聯合ニュース】韓米両国は、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議再開に向け中国が提案した「米朝協議、6カ国の首席代表による非公式の予備会合、公式協議」という3段階案を受け入れない立場をまとめたようだ。複数の政府筋が14日に伝えた。
 米国のボズワース北朝鮮担当特別代表と韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長は13日の会合で、6カ国協議再開手順に関する意見を共有した。
 韓米は、3月の北朝鮮魚雷攻撃による韓国哨戒艦「天安」沈没事件を受け状況が変化したことから、予備会合開催を骨子とする中国の仲裁案をそのまま受け入れるわけにはいかないとの認識で一致しているという。両国はただ、南北間の協議を先行させ、さまざまな形の多国間接触を経て、6カ国協議を開催する案を検討していると伝えられた。
 韓米は南北間の接触と関連し、水害支援や離散家族再会など人道主義的レベルの接触に加え、南北関係の改善に向けた当局間の接触が必要だとの立場を共有したと伝えられた。
 これと関連し、魏本部長は今月初めに米ワシントンでスタインバーグ米国務副長官、ボズワース特別代表らと会合し、南北関係の改善の後、さまざまな2国間・多国間接触を経て6カ国協議を再開する案を提示したとされる。外交界では多国間接触の形態として3国間または4国間の会談が取りざたされているが、韓国は必ず含まれると外交消息筋らは伝えている。

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