【ソウル12日聯合ニュース】44年ぶりとなる朝鮮労働党代表者会の開催を控え、事実上「戒厳状態」を宣言した北朝鮮当局が、住民の一挙手一投足を統制しているようだ。
 米政府系放送局ラジオ自由アジア(RFA)が11日、咸鏡北道・延社の消息筋の話を引用して伝えた。北朝鮮は地方別の党代表者会が開かれた先月25日から、人民保安部、国家保衛部、人民武力部などを総動員して戒厳状態に入っており、すべての道路を統制するだけではなく、国境地域の都市では村周辺の小道に潜み、往来する住民の荷物を厳しく検査しているという。
 また、一定数の世帯で組織し、お互いを監視させる「人民班」は、それぞれ警備哨所を補強したほか、警備担当を2人から4人に増やし、夜には共同トイレの使用まで統制しているとされる。
 両江道・恵山の消息筋は、冬の長い同地では9月初めにはジャガイモの収穫を始めなければならないが、党代表者会後にするようにという上部の指示があり、見送っているほどだと伝えた。
 さらに、咸鏡北道・会寧の消息筋によると、北朝鮮当局は金属探知機で、違法ラジオ、携帯電話、DVD、パソコンなど、すべての家電製品を検閲しているという。最近では中国から技術や機器の支援を受け、労働党幹部の自宅まで捜索範囲を広げるなど前例のない厳しい統制を行っており、住民が恐怖に震えているとされる。

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