【ソウル7日聯合ニュース】北朝鮮は今月上旬に44年ぶりの朝鮮労働党代表者会を開催する計画だが、会議に出席する地方代表者らを各道(庁)所在地に集めながら約10日間待機させ、開催を遅らせているという。米政府系放送局ラジオ自由アジア(RFA)が7日、複数の北朝鮮内情報筋の話として報じた。
 報道によると、市・郡地方党代表者らは当初今月1日に平壌に出発する計画で道所在地に集まったが、10日近く足止めされている。党中央委員会は会議開催日を知らせず、いつでも出発できるよう待機するようにとの指示を繰り返しているという。
 両江道大紅湍郡の情報筋は6日、RFAに対し「郡の代表は先月29日夕までに道所在地の恵山市に到着するよう道党から指示され、28日に出発した。道党は遅くとも9月1日には平壌に向け出発するとし、10日間の着替えと現金4000ウォンの持参を求めた」と伝えた。
 この情報の通りならば、北朝鮮当局は当初、今月3日に行事登録、4~5日に故金日成(キム・イルソン)主席の銅像参拝など平壌市内日程、6日に本会議などと計画を立てていたが、何らかの理由で日程を先延ばしにしているものと分析される。
 RFAによると、恵山市に足止めされている地方党代表らは、金正日(キム・ジョンイル)総書記が過去に視察した工場や企業所、普天堡戦闘勝利記念塔、史跡館などを見学して2日間過ごし、その後は道党会議室で、金総書記の現地指導記録映画などを見るなどしている。出席者のほとんどが50代半ばを超えており、体調不良を訴える代表者も出ているという。一部では、金総書記の健康に問題があり行事が遅れているのではないかという話も出回っていると伝えた。
 北朝鮮メディアは7日午前現在、党代表者会出席者の平壌入りを報じていない。同日も本会議の開催は物理的に難しいとの見方が有力だ。

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