【ソウル5日聯合ニュース】11月にソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)で扱う主要議題を調整する実務者会議、G20財務次官・中央銀行副総裁会議が5日、光州・金大中コンベンションセンターで2日間の日程を終え、閉幕した。
 G20の財務次官と中央銀行副総裁、国際通貨基金(IMF)など国際金融機関の関係者らは前日に続き、G20首脳会合の議題について意見を交換した。会議では特に、韓国が力を注いでいるグローバル金融安全網や流動性規制など、金融規制改革が集中的に取り上げられた。
 しかし、さまざまな議題に対する各国の立場が大きく異なり、今回の会議は、結論を下すというよりも各国の立場に耳を傾ける場にとどまった。このため、米ワシントンで来月開催される次回の会議で最終的な議題調整を行うことにした。
 このほか会議では、金融安全網と関連し具体的な代案を模索するための各国の見解が示され、IMFが発表した金融危機の波及を防ぐための融資制度改善に関する説明とともに、今後の地域間の協力策についての意見が出された。また、出席者らは、銀行の資本・流動性規制、金融機関への規制などの進行状況を点検し、財政健全性などマクロ経済的な問題についても議論した。
 金融安定理事会(FSB)は銀行の資本・流動性規制などの進展状況について報告した。IMFと世界銀行は世界経済の状況と見通しに関する報告で、全般的に世界経済が回復に向かいつつあるが米国や中国などで低迷の可能性が垣間見えるなど、依然として不確実性が存在している状況だと説明した。

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