記者の質問に答える姜社長(右)(LG電子提供)=5日、ソウル(聯合ニュース)
記者の質問に答える姜社長(右)(LG電子提供)=5日、ソウル(聯合ニュース)
【ベルリン4日聯合ニュース】LG電子のホームエンターテインメント(HE)事業本部長の姜信益(カン・シンイク)社長は3日、独ベルリンで行われた世界最大の家電見本市「国際コンシューマ・エレクトロニクス展(IFA)2010」の開幕式終了後、韓国の記者団に対し、使用者の便宜を極大化させたスマートテレビ差別化戦略で世界テレビ市場の大変革をリードする考えを示した。無限のエンターテインメントコンテンツを手軽に楽しめる差別化された独自のスマートテレビの開発に力量を集中させたいと強調した。
 姜社長は、自社のスマートテレビについて、独自のプラットホーム「ネットキャスト2.0」を基盤に、さまざまなコンテンツやアプリケーションを1回クリックするだけで使用できるようにし、使い勝手を最大限に考慮した製品だと説明した。米グーグルともスマートテレビ開発について議論しており、グーグルのプラットホームを搭載した「グーグルテレビ」を開発するかはまだ決まっていないが、「グーグルテレビ」の開発が決まった場合は来年初めに発売が可能だと述べた。
 また、使い勝手に優れたスマートテレビとフルLED(発光ダイオード)技術の集大成といえる「ナノ・フルLEDテレビ」など、技術先導型の戦略製品で競合他社との差別化を図ったLGのテレビ製品独自のアイデンティティーを構築し、市場をけん引したいと力説した。
 特に、画質やデザインなど、ハードウエアの面では同社のテレビが一歩先を進んでおり、ナノ・フルLED技術は基幹技術を保有しているため、競合他社はまねすることができず、デザインも他社が後を追ってきていると自信を示した。
 経営環境については、「上半期(1~6月)はウォン高や部品不足など外部環境の影響で困難に直面したが、外部環境が改善しつつある下半期(7~12月)はLED、3D(3次元)テレビなど大型プレミアム製品の販売に注力することで、年初に掲げたフラットテレビ2900万台販売の目標を達成したい」と述べた。
 来年はフラットテレビの販売台数をことしより約40%多い4000万台まで増やし、シェアを15%以上に引き上げ、ナノ・フルLEDテレビのラインアップを大幅に拡充し、テレビ市場でのリーダーシップを強化する目標も明らかにした。目標達成に向けては、液晶テレビの販売台数に占めるLED搭載型液晶テレビの割合を60%に拡大する。
 PDP(プラズマディスプレー)テレビは、3Dテレビなどの戦略製品や50インチ以上の大型製品の割合を引き上げ、販売台数をことしの400万台から来年は500万台に増やす方針だ。

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