【東京3日聯合ニュース】地球温暖化現象で海氷が減少し、北極海を通過する新たな航路の利用可能性が高まったことから、北極に対する韓国、日本、中国の関心が高まっている。
 外交通商部の領土海洋課関係者によると、東アジアの国が欧州に貨物を輸送するためには、アジア南部の海岸からスエズ運河を経由しなければならないが、北極海ルートを利用すれば、少なくとも6000~7000キロメートルを短縮できる。
 そのため、夏季に2~4か月利用可能な北西航路だけでなく、最近ではロシアの大型タンカーが北東航路での航海に乗り出している。北東航路での移動距離は1万3000キロメートルで、スエズ運河経由コース(2万2000キロメートル)より、はるかに短い。
 韓国は、海洋研究所が2002年4月に北極に茶山科学基地を設置したのに続き、2008年5月には北極圏諸国が設立した北極評議会への加盟を申請。同11月に臨時オブザーバーの資格を得た。また、ことし3月には釜山で海運先進18カ国当局間会議(CSG)を開き、北極航路の商用化を協議した。
 中国も韓国と同じ時期に北極評議会に臨時オブザーバーとして加わり、昨年7月には日本が続いた。外交通商部によると、評議会の臨時オブザーバーは韓日中の3カ国とイタリア、欧州連合(EU)だけ。
 韓中より一歩遅れたとみた日本は、外務省に審議官級幹部が参加する北極特別チームを設置するなど、北極問題への取り組みに拍車をかけているという。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0