【ソウル2日聯合ニュース】国際金融センターによると、主な投資銀行(IB)のことしの韓国成長率見通しは、先月は平均6.0%と集計された。1か月前の集計より0.3ポイント高い。
 調査対象IBのうち、シティバンク(5.5%)、ゴールドマン・サックス(5.3%)を除く7社が6.0~6.3%と見込んだ。ことし1月のIB見通し平均が5.0%だったことを考慮すると、1ポイント上昇したことになる。
 国際通貨基金(IMF)もこの日、韓国の成長率見通しを従前の5.75%から6.1%に0.35ポイント上方修正すると発表した。IMFの見通しは、昨年12月の4.5%から2度上方修正された。引き上げ幅は約1.6ポイントに達する。
 成長率を公式に集計し、見通しを示す韓国銀行も、内部では6%以上の成長が可能だとする見解が多い。3日に発表される4~6月期の成長率暫定値が速報値(前年同期比7.2%)より上方修正される可能性があるうえ、今後の成長見通しも暗くないとみているためだ。
 韓国銀行が発表した成長率見通しは、昨年12月4.6%、ことし4月5.2%、7月5.9%と上昇を続けてきた。同行関係者は、韓国経済成長で大きな割合を占める輸出の6~7月実績が期待を上回ったとし、外国人がウォン建て債券を買いあさったのも、国内経済に対する肯定的な評価を考慮した面もあると説明した。
 IBが韓国経済を診断した報告書にも、こうした視角が表れている。英バークレイズは、ことしの韓国の経常収支が同社の予測した220億ドル(約1兆8585億円)を上回る可能性があると見通した。米モルガン・スタンレーも、経常収支黒字予想を上方修正できると明らかにした。
 野村證券は、韓国の成長率が「上高下低」となるだろうが、家計所得と投資の増加、新興国経済の好調を考慮すると、来年4.0%、再来年5.0%と、成長率が再び上昇傾向を示すと予想した。
 毎年2%台にとどまっている消費者物価の上昇率が韓国経済成長率を引き上げられるとの意見もある。米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、韓国は幸いにも物価上昇率がまだ目標範囲にとどまり、韓国銀行としては経済回復に役立つ方向で通貨政策を運用する時間を稼いだと評価した。

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