【ワシントン1日聯合ニュース】米国務省のクローリー次官補(広報担当)は1日の定例会見で、「北朝鮮が言葉ではなく行動で、われわれともう少し建設的に対話する姿勢を示せば、その評価を踏まえて対応する準備ができている」と強調した。その上で、「今後数週間の北朝鮮の行動が重要だ」と指摘した。
 対話に先立ち北朝鮮が取るべき具体的な行動を問う質問には、核実験やミサイル発射などの中断、2005年9月の6カ国協議共同声明に伴う約束の履行を挙げた。特に、北朝鮮は3月の韓国哨戒艦「天安」沈没事件に対する責任を取っていないと指摘し、遠回しに謝罪を求めた。
 クローリー次官補は続けて、「この春まではしようとしていたこと(6カ国協議再開)があったが、哨戒艦沈没事件でそうした行動を追求できなくなった。われわれは当時の時点に戻る用意があるが、これは北朝鮮の行動変化があってこそ可能だ」と重ねて強調。哨戒艦事件に対する北朝鮮の謝罪が、6カ国協議再開と最も密接に関わっていることを示唆した。
 6カ国協議議長国・中国の役割と関連しては、中国は特別な責任を負っており、協議により建設的に参加するよう、北朝鮮を促す上で中心的な役割を担っていると述べた。
 一方、訪米している中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表は同日、スタインバーグ国務副長官と会談し、6カ国協議の早期再開に向けた協力を求めた。
 武大偉氏は会談後に記者団と会い、現状では協議再開までに多くの難題があるが、関係当事国は早期再開に向け努力せねばならないと強調した。同氏はボズワース北朝鮮担当特別代表、ソン・キム6カ国協議担当特使とも会い、先週行われた中朝首脳会談の内容を説明し、6カ国協議早期再開の必要性を重ねて言及したとされる。
 米中の協議に続き、韓国と米国が今週ワシントンで朝鮮半島の懸案を話し合う。6カ国協議の韓国首席代表を務める魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長は3日にスタインバーグ副長官と会談し、中朝が強く希望している6カ国協議の再開に対する立場を調整し、対北朝鮮制裁の履行状況を点検すると伝えられた。

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