【ソウル31日聯合ニュース】ことし生産されるコメのうち予想需要量392万トン超過分については、10月から政府が全量を買い取る。価格が急騰しない限り市場には放出しない。
 農林水産食品部の劉正福(ユ・ジョンボク)長官が31日、こうした内容を骨子とした「コメ価格安定およびコメ需給均衡対策」を発表した。
 こうした政府「全量買取」案は、昨年初めて導入された。昨年は「平年の作況以上の物量」に限り政府が買い取ったが、ことしは需要超過分すべてを買い取るため、コメ市場の安定に効果的だと、農林水産食品部は説明している。政府買取量は40万~50万トン水準になる見通しだ。余剰米の飼料転用は考慮しない。
 政府はまた、来年から3年間の限定で、毎年4万ヘクタールの田をコメ以外の作物栽培用に転換することを決めた。栽培転換を誘導するため、1ヘクタール当たり300万ウォン(約21万円)を農家に支援する。さらに、2015年までに3万ヘクタールを農地銀行を通じ買い取り、別の用途に転用する。農業振興地域以外の農地活用活性化に向けては、農地転用権限を、面積に関係なく市・道知事に委任することにした。
 劉長官は、今回の対策とは別途に、生産農家の所得安定、生産調整制度化、流通システム先進化などを骨子とした「コメ産業発展5カ年総合対策」を近く発表すると明らかにした。

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