【北京29日聯合ニュース】中国・吉林省の延辺朝鮮族自治州を訪問し、帰国の途に着いたとみられていた北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が29日、黒竜江省のハルビンに到着したと伝えられた。北京の外交筋が、同日午後に金総書記がハルビン入りしたと複数ルートを通じ確認したと明らかにした。
 金総書記は、特別列車を利用し28日午後9時15分ごろ吉林を立ち、図們、琿春を経てハルビンに向かったようだ。ハルビンでは黒竜江省政府関係者らと会い、主要産業施設を視察したという。金総書記のハルビン訪問は異例のことで、訪問目的の把握を進めていると、外交筋は話している。
 金総書記は、ハルビン市内を流れる松花江の中の島、太陽島の別荘に投宿すると伝えられる。インターネット上には、ハルビンのネットユーザーが29日午後5時ごろ、インターネットに「金総書記一行がうちの前を通った」と書き込んだ文章も見られる。
 当初金総書記は、図們、琿春を経由し豆満江を渡り帰国するものとみられていた。ハルビン駅は同日午後10時から11時までと30日午前6時から8時まで、駅への立ち入りが禁じられると伝えられており、金総書記一行がこの時間帯にハルビンを立つのではないかとの見方が出ている。

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