【春川30日聯合ニュース】世界最大のレジャーフェスティバル「2010春川ワールドレジャー総会・競技大会」の開幕が約1か月後に迫った。春川市と大会組織委員会は、大会期間に投入されるボランティア、公務員ら2800人の教育と支援事項に焦点を合わせ、行政力を集中させている。
 レジャー分野で最高の権威を誇る学術会議のレジャー総会は、江原大学の春川キャンパスで「余暇とアイデンティティー」をテーマに開催される。30カ国・地域から2500人余りの学者や政策立案者、レジャー産業関係者らが出席し、各分野の論文を発表する。論文抄録はすでに34カ国・地域から430本が寄せられている。
 総会では、世界的な社会学者のジョージ・リッツア氏、ベストセラー作家のカール・オノレイ氏、世界観光機関(UNWTO)のソモギ事務次長、韓国余暇文化学会の趙東成(チョ・ドンソン)会長ら7人が基調講演を行う。
 総会期間中は、韓国体育学会が毎年主催している韓国最大のスポーツ学術大会「88ソウル五輪記念・国際スポーツ科学学術大会」も行われる。日本レクリエーション協会、日本スポーツ法学会、神戸大学、東京大学などからも多くの教授や学生が参加する予定だ。
 あわせてレジャー分野専門家の育成のため、若者の参加プログラムを導入し、経験を積むチャンスを提供する。中国・杭州、カナダ・ケベック、オーストラリア・ブリスベーン、春川の4都市が参加する国際レジャー都市フォーラムも初めて開催される。
 このほか今回の大会では、世界レジャー機関(WLO)が選抜した9カ国25人からなる多国籍ボランティアが初めて活動する。総会の会場で参加者案内やプログラム進行を支援する。
 この総会とともに、春川市がことし世界で初めて創設した競技大会が8月28日から9月5日まで開催される。国際大会9種目、国内大会6種目の全15種目で、これまでに52カ国・地域から1万5000人余りの選手と役員が参加を表明している。現在も受け付け中で、今月末にはさらに増えるものと、組織委は期待している。
 春川市は、このワールドレジャー競技大会のため、2007年から国費など総額166億ウォン(約12億円)を投じ、競技場を造成した。最後に来月、大竜山航空競技場が完工すれば、大会の全競技施設が整うことになる。
 残る課題は、大会を広報し国内外から多くの人を春川に集めることだ。このため、市は地元出身者やレジャー同好会、大学、地域機関などを対象に説明会を行うほか、毎週末には各地都心を巡回しているほか、市民向けのさまざまなレジャー体験プログラムも実施するなど、PR活動を強化中だ。
 さらに、競技場周辺にはキャンプ場など体験活動の可能な空間を造成した。市は今回の大会が終了後、競技場や周辺施設を市民と観光客の余暇活動空間として活用する計画だ。
 また、総会、競技大会と合わせて、「グローバルレジャー都市、春川」をテーマにレジャーの過去、現在、未来がひと目で分かる展示会が開催される。現在、86社の250ブースが準備されている。
  一方、大会参加者規模が当初目標の50カ国・地域、1万5000人から17カ国・地域となり、2000人余りが増えたため、準備に追われる組織委は「うれしい悲鳴」を上げている。これまで不備が指摘されてきた宿泊施設、駐車場、ボランティア不足などの問題は、補完作業が完了した。
 宿泊の場合は1日最大3000人と見込み、市内ホテルや大学寮など1800室を確保した。大会参加者やボランティア輸送のため、競技場を往来するシャトルバスを1日最大130台運行する予定で、駐車場も4400台分を確保した。選手、役員の通訳などを務めるボランティア1500人余りの教育も修了した。
 大会のハイライトと言える開幕式(8月28日)のプログラムもこのほど完成し、本格的な準備に着手した。開幕式の雰囲気を盛り上げる式直前イベントでは、全国大学連合応援団のパフォーマンスや高空落下などが予定されている。メーンイベントは午後7時半からで、開会宣言、選手団入場、広報大使とスポーツスターからのメッセージ、祝賀公演などが行われる。
 孫殷男(ソン・ウンナム)組織委員長は、「大会への参加を増やすため、レジャー講習会などさまざまな体験イベントを展開し、関心を高めるなど、広報に注力している。すべての準備が事実上、最終段階にある」とアピールした。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0