【ソウル29日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日、開城など各地で集中豪雨に見舞われ、被害が続出していると報じた。
 朝鮮中央テレビによると、50年ぶりに最高降雨量を更新した開城では12~19日だけで地域により最高324ミリ(平均300ミリ)の雨が降り、最も大きな被害を受けた。特に、22日夕方にはわずか3時間で128ミリの雨が降り、約2850種の田畑が浸水したほか、橋や家屋、複数の道路が流失する被害が発生した。
 江原道でも被害は深刻で、23日午前5時前後に降った集中豪雨が元山青年発電所がら放流される水と合流し、平壌と元山の間にある観光道路30メートルが陥没した。また、道路の下の上水道管がなどが破壊されたほか、発電所の通信ケーブルが切断され、電力生産にも支障が出ていると伝えた。
 慈江道も22日夕方から23日未明にかけて大雨に見舞われ、23日の一日だけで630戸余りの家屋が浸水または崩壊し、20か所の道路と橋、約495万平方メートルの田畑が流失した。
 朝鮮中央テレビは18~20日に大雨が降った咸鏡南道新興郡の被害状況を報じ、同地域の鉱山で働く労働者らが危険な状態に陥ったが、ヘリコプターで救助されたと伝えた。同地域では220戸の家屋と65棟の公共施設が倒壊し、橋や道路、田畑が浸水した。
 北朝鮮では2007年8月、集中豪雨で約500人が死亡また行方不明となり、90万人以上の被災者が発生した。1995年から1990年代末までは毎年洪水と干ばつが繰り返され、数百万人が餓死したとされる「苦難の行軍」という最悪の飢餓状態が続いた。



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