【ソウル29日聯合ニュース】付加価値の高い事業サービスの対外収支が日増しに悪化している。
 韓国銀行が29日に明らかにしたところによると、上半期(1~6月期)の事業サービス収支は79億2000万ドル(約6900億円)の赤字を記録した。赤字幅は前年同期比で7億6000万ドル(10.6%)拡大した。
 事業サービスは、法律、会計、コンサルティング、広告をはじめ、研究開発(R&D)、仲介・貿易など高級人材とノウハウの必要な高付加価値業種。産業生産に必要なあらゆる分野で支援しており、ほかの産業に及ぼす影響も大きい。
 事業サービス収支は、関連統計の集計が始まった2006年上半期に34億7000万ドルの赤字を計上して以来、赤字から抜け出せずにいる。赤字幅は4年間で倍以上膨らんだ。
 韓国の事業サービス輸出規模は、2007年上半期には74億6000万ドルだったのが、ことし上半期は65億2000万ドルに後退した。同期間に輸入規模は107億4000万ドルから144億4000万ドルに、34.4%増加した。
 なかでもR&Dサービス収支は、昨年上半期がマイナス1億6000万ドル、ことし上半期はマイナス2億7000万ドルと、赤字幅が68.0%拡大した。経営コンサルティング・広報、法律、仲介・貿易サービスでも収支悪化が目立った。
 韓国銀行関係者は、米国、ドイツなど主要先進国は事業サービスが産業生産の20~30%台を占めるが、韓国は10%台にとどまっているうえ、むしろ縮小傾向にあると指摘。サービスの質的高度化が求められると話した。



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