記念行事のようす(サムスン電子提供)=29日、水原(聯合ニュース)
記念行事のようす(サムスン電子提供)=29日、水原(聯合ニュース)
【ソウル29日聯合ニュース】サムスン電子は29日、自社技術で開発した中小病院用血液検査機器の発売記念行事を開催し、サムスングループの5新事業のひとつ、医療機器事業の本格化を宣言した。
 サムスングループの5新事業は、医療機器のほか太陽電池、自動車用バッテリー、発光ダイオード(LED)、バイオ・製薬。
 サムスン電子が発売した血液検査機器は、従来の機器の性能と確度を備えながら、大きさと価格を10分の1程度に抑えた製品。検査所要時間も12分と、大幅に縮小した。検査項目は糖尿病、コレステロール値、肝臓、心臓、腎臓疾患など19項目で、がんや感染性疾患にも検査項目を拡大していく予定だ。サムスン電子は、臨床科学検査と免疫検査を同時に行う血液検査機器はいまだ存在しておらず、この製品が世界初となる見込みだと自信を示した。
 同社はこの機器開発に向け、サムスン総合技術院、HME(ヘルスケア・アンド・メディカル・エクイップメント)事業チームと共同で、4年間で300億ウォン余り(約22億円)の研究開発費を投じた。
 サムスン電子は「ライフケア」分野を新成長エンジンの中心軸と定め、医療機器分野に2020年までに1兆2000億ウォンを投じ、年間売上高10兆ウォン規模の事業に育成する方針を示している。



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