首脳会談する李明博大統領(左)とマルティネリ大統領=28日、パナマ(聯合ニュース)
首脳会談する李明博大統領(左)とマルティネリ大統領=28日、パナマ(聯合ニュース)
【パナマ28日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は28日にパナマでリカルド・マルティネリ大統領と首脳会談し、経済・通商関係を一層強化することで合意した。両首脳は、13項目で構成された「韓国とパナマの友好関係発展に向けた共同宣言文」を採択した。
 李大統領は会談で、パナマの鉱物資源開発、インフラ建設分野などに韓国企業が参入できるよう、協力を要請。マルティネリ大統領はこれに前向きな姿勢を示した。
 韓国企業は現在、資源企業のコブレ・パナマが進めている銅鉱プロジェクト、パナマ運河庁が発注予定のミラフローレス・ディーゼル発電所増設工事に関心を持っており、首脳会談を機に参入を果たせるかどうかが注目される。
 両首脳は、パナマと自由貿易協定(FTA)を早期締結することで合意し、他の中南米諸国も韓国とのFTAの妥当性を検討可能だとの認識で一致した。貿易・投資拡大に向け、二重課税防止協定を近いうちに締結することでも合意したほか、研修生招待事業や知識共有事業で韓国の開発経験を今以上に共有していくことにした。
 マルティネリ大統領は、電子政府分野のノウハウ共有に向けた協力プログラムの構成を提案。李大統領はこれに関心を示し、細部協議を行っていくことにした。
 マルティネリ大統領は特に、韓国哨戒艦「天安」沈没事件と関連し、北朝鮮の武力攻撃を強く糾弾しながら、韓国政府の慎重かつ落ち着いた対応を高く評価し、46人の犠牲者に深い哀悼の意を表した。韓国を全面的に支持する意向も伝えた。李大統領はこれに謝意を示した上で、6カ国協議を通じた北朝鮮核問題の包括的解決、国連安全保障理事会の対北朝鮮決議の忠実な履行を強調した。
 韓国大統領のパナマ訪問は、1962年の両国修交以来初めて。李大統領はカナダ・トロントで20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に出席した後、パナマを訪れた。



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