RFAは北朝鮮・清津、中国・丹東などで接触した北朝鮮住民の発言を引用し、市場では中国人民元が通用するようになり、どこでも人民元の使用が可能になったと伝えた。商人らは人民元での支払いには値引きもするのに対し、北朝鮮通貨での支払いには高値をつけるため、子どもまでも人民元を欲しがるという。
また、庶民の場合、市場での買い物にだけ北朝鮮通貨を使用し、貯蓄は人民元で行っているようだ。保衛部や党幹部の家族が人民元を貯めているため、人民元の取り締まりがきちんと行われていないという。
価値の下落にもかかわらず、米ドルや中国人民元に対する北朝鮮ウォンの闇市場での交換比率は比較的安定している。デイリーNKは、平壌で3月初旬に1ドル=2300ウォンで取り引きされた北朝鮮ウォンが、先月末には1ドル=1000ウォンで交換されていたと報じた。
RFAはこれについて、市場に十分な金が投入されていないことによる錯視現象だと指摘した。昨年11月末にデノミが断行されてから、月給が支払われたのは翌月だけで、ことしに入ってはほとんど支給されていないと説明した。
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