【ソウル21日聯合ニュース】釜山港と周辺の海上で10月、大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)に基づく海上封鎖(停船、乗船)・捜索訓練が実施される。国防部が21日、国会国防委員会への報告資料でこうした方針を明らかにした。
 訓練は、北朝鮮による韓国哨戒艦「天安」の沈没事件を受けた対応措置として行われるもので、米国、日本、オーストラリア、シンガポールなど、アジア・太平洋地域のPSI参加国と合同で実施する。駆逐艦や支援艦など艦艇3~5隻と海上哨戒機(P-3C)、ヘリコプター、海軍や海洋警備隊の特攻隊なども参加する。
 韓国は今回の訓練以外にも、オーストラリアで9月に行われる予定のPSI船舶阻止訓練にも参加する予定だ。
 このほか、東海(日本名:日本海)と黄海で韓米連合演習が実施される。海軍・空軍や海兵隊、海洋警備隊など多様な戦力が参加し、対空防御と標的打撃、北西島嶼(とうしょ)への増員訓練、潜水艦の追跡と攻撃、対潜水艦訓練などを行う計画だ。
 国防部は、韓米は国連安全保障理事会で進められている哨戒艦沈没事件に対する議論状況を踏まえ、演習を施行する方針で、現在は演習計画の詳細を詰めていると説明した。
 また、北朝鮮・朝鮮人民軍が先月21日以降、指揮官を位置に付け、兵力の移動を禁じる一方で、思想教育を強化していると伝えた。特に、戦闘準備態勢や検閲が強化され、防空部隊SAM(地対空誘導弾)レーダー活動や戦闘装備を偽装するなどの動きがとらえられている。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0