【ワシントン17日聯合ニュース】米国務省のスタインバーグ副長官は17日、ワシントンのセミナーで、北朝鮮との関係改善は北朝鮮が域内に投げかけている核兵器やミサイルなどの脅威を解消してこそ可能だとし、具体的かつ目に見える行動を取るよう北朝鮮に求めた。
 北朝鮮問題は父ブッシュ元大統領の政権当時から課題だったが、北朝鮮を対話の場に着かせるため、誘引策にばかり頼った場合には失敗してきたと指摘。そのため、オバマ政権は北朝鮮と外交活動を続けながら、ただ対話をするだけでは補償を与えないという姿勢を貫いてきたと説明した。
 現在、北朝鮮問題では険しい道を歩んでいるとしながらも「この問題を解決する簡単な方法や妙手はない」と述べ、「戦略的な忍耐」が必要になることを遠まわしに訴えた。
 その上で、北朝鮮による昨年の2回目の核実験と長距離ミサイル発射、ことし3月の北朝鮮魚雷による韓国哨戒艦「天安」沈没事件でもみられたように、韓米がともに戦略を立てていくことが最も重要な原則だと強調した。また、北朝鮮問題を扱う上で、中国やロシアなどの中核国と固い「共同体」を構成することも大切だと指摘した。


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