北朝鮮への委託加工賃送金、制裁措置後初めて承認

【ソウル15日聯合ニュース】統一部は15日、北朝鮮で賃加工などを行う委託加工業者38社が申請した北朝鮮への加工賃送金を承認したと明らかにした。
　政府は北朝鮮による韓国哨戒艦「天安」沈没事件を受け、先月24日に対北朝鮮制裁措置を発表。このため統一部は、開城工業団地を除く対北朝鮮貿易・経済協力を全面中断したが、同措置以前に委託加工に入った完成品の搬入と、これに対する加工賃の送金はケース別に認めている。
　今回承認した送金は、制裁措置発表前に北朝鮮に搬出された原・副材料を北朝鮮で委託加工し、韓国側に搬入した完成品に対する加工賃。38社の合計で、2億1000万ウォン～3億1500万ウォン（約1570万～2360万円）程度と推定される。
　一方、統一部は乳幼児など北朝鮮弱者層支援は継続するとの方針より、計4件3億580万ウォン相当の対北朝鮮人道的支援の物品搬出を承認したと明らかにした。