【ソウル14日聯合ニュース】統一部の千海成(チョン・ヘソン)報道官は14日の会見で、南北共同宣言(2000年)の精神を棄損しているのは北朝鮮側だと強く主張した。韓国政府が南北共同宣言を否定していると非難する北朝鮮こそ、核開発、核実験、南北対話中断、韓国哨戒艦「天安」撃沈など各種挑発で宣言の精神を棄損していると指摘した。
 その上で、北朝鮮に本当に南北関係発展の意志があるならば、「天安」事件について謝罪し、関係者処罰など納得のいく措置を取るとともに、核開発を放棄する決断を下すべきだと述べた。
 韓国政府は南北共同宣言の精神を尊重しながら、南北対話で同宣言の履行問題を話し合っていくという従来の立場に何ら変化はないと強調。これに関する北朝鮮の変化を促すものだと述べた。
 また、15日で南北共同宣言採択10周年を迎えるが、現在の南北関係と朝鮮半島情勢を残念に思っていると述べた。北朝鮮は「天安」事件の明確かつ客観的な証拠と科学的結論まで否定し、韓国政府を非難、最近では「ソウルを火の海に」と脅すなど、10年前と変わっていないと指摘した。

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