李相宜合同参謀会議議長=11日、ソウル(聯合ニュース)
李相宜合同参謀会議議長=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル11日聯合ニュース】国防部の李相宜(イ・サンイ)合同参謀会議議長が北朝鮮魚雷の攻撃で海軍哨戒艦「天安」が沈没した事件当日、酒に酔って国防部の指揮統制室から離れ、時間が経ってから戻ったにもかかわらず、正常に指揮を取っていたかのように文書を改ざんしていたことが監査院の監査で分かった。
 監査院は10日に「天安」沈没事件対応実態監査結果の中間発表を行い、事件をめぐる軍の対応や危機管理措置などに問題があったとして、李議長ら軍幹部25人に対し懲戒措置を取るよう国防部に通達した。
 監査院関係者が11日明らかにしたところによると、哨戒艦事件が起きた3月26日は金泰栄(キム・テヨン)国防部長官が青瓦台(大統領府)で行われた安保関係閣僚会議に出席したため、李議長が軍の首長として指揮統制室を離れてはならなかった。しかし、李議長は執務室で休息を取った後、翌27日午前5時に指揮統制室に戻っている。さらに、李議長は就寝中だった27日午前3時30分ごろ、作戦本部長が発令した非常警戒態勢を自身が最終決裁したかのように文書を改ざんした。
 監査院は、李議長が事件当日に大田市内の教育司令部で開かれた討論会に出席した後、軍幹部との夕食会でウイスキーを数杯飲んだ事実を、夕食会会場の防犯カメラの映像などから確認した。監査院は勤務時間後の会食だったため、飲酒そのものを問題にするのは難しいが、哨戒艦事件発生後の対応に問題があったと指摘した。

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