【釜山11日聯合ニュース】韓国とブラジルが養殖分野で緊密に協力していくことで合意した。
 農林水産食品部の張太平(チャン・テピョン)長官とブラジルのグレゴリン漁業相は11日、釜山で韓国・ブラジル養殖協力に関する了解覚書(MOU)を締結した。両国は今後、養殖分野の情報・資料交換、公務員・科学者の交流、技術移転、民間協力拡大などに向け努力する。
 農林水産食品部は、MOU締結が韓国の養殖産業発展の大きな契機となり、ブラジルの養殖分野への投資に向けた基礎調査の基盤が設けられたと評価した。養殖専門家が派遣され、養殖可能な魚種の開発、投資可能性の打診など、韓国企業の進出基盤を構築できるとみている。また、遠洋漁業にだけ焦点を合わせていた遠洋政策を海外加工、養殖投資など遠洋産業として発展させる上でも大きく役立ち、韓国の内水面養殖技術の発展にもチャンスになると予想している。
 韓国は1990年代以降、内水面漁業生産が大幅に減り、内水面養殖技術の開発や研究、投資が冷え込んだ。しかし、最近は南米やアフリカ諸国が内水面魚種養殖技術の支援を要請しており、韓国が有する技術を海外に支援することで、韓国の内水面漁業も復興させる契機になると、同部はとらえている。
 このほか、水産分野において国際舞台での影響力が高まったブラジルを支持勢力として確保し、他分野でもブラジルとの協力基盤を拡大する上で、今回のMOU締結が大いに役立つとしている。



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