【ソウル8日聯合ニュース】韓国開発研究院(KDI)は8日に公表した経済動向に関する報告書で、韓国経済は国際金融市場の不安にもかかわらず全般的な成長勢を維持していると分析した。
 生産・在庫循環は、生産の増加勢維持など景気回復が続いていることを示唆していると評価した。現在の景気状況を示す景気動向指数循環変動値は上昇勢を持続しており、先行指数は、前年同月比で下落しているものの、増加率は依然高い水準をとどめていると説明した。4月の鉱工業とサービス業生産も緩やかな増加勢を維持し、4月中の消費関連指標も全般的な増加勢を持続していると評価した。
 ただ、国際金融市場の変動性拡大に伴う不安要因が韓国金融市場にもあると指摘した。5月の韓国金融市場は、国際不安要因の拡大などでウォン安が進むなか、株価が下落した。
 世界経済に対しては、開発途上国を中心に緩やかな景気回復勢が維持されているが、一部の国で雇用市場が冷え込み、財政危機の可能性が再浮上するなど、下振れリスクも大きく拡大したと評価した。



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