会談に先立ち握手を交わす金泰栄長官(左)とゲーツ長官(国防部)=4日、シンガポール(聯合ニュース)
会談に先立ち握手を交わす金泰栄長官(左)とゲーツ長官(国防部)=4日、シンガポール(聯合ニュース)
【シンガポール4日聯合ニュース】国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官とゲーツ米国防長官は4日、第9回アジア安保会議が開かれているシンガポールで単独会談し、北朝鮮による海軍哨戒艦「天安」魚雷攻撃に対する断固とした対策が必要だとの意見で合意した。国防部関係者が伝えた。 韓米の国防相会談は哨戒艦沈没事件以来、初となる。両長官は「北朝鮮の哨戒艦攻撃は明白な挑発行為であり、米国と域内の平和、安定に対する深刻な挑戦だ」との認識で一致した。 ゲーツ長官は特に、哨戒艦攻撃は地域の安定を脅かし、国際法に背くものだとし、北朝鮮の孤立が深まるだろうと指摘。「あらゆる国が北朝鮮の挑発に対応する責任と義務があり、北朝鮮の侵略行動に必ず対処せねばならない」と強調した。 北朝鮮が哨戒艦を沈没させたという証拠は「圧倒的」で「決定的」だとし、「韓国防衛に対する米国の支援は揺るぎない」と言葉に力を込めた。 金長官もその席で、「両国は朝鮮半島で戦争抑制(抑止)および地域・汎世界的な安保増進で協力することにした」と表明。両国の外相・国防相による会議を7月にソウルで開催する案を再確認したという。 韓米はこれと関連し、6月中旬以降に黄海で行う米第7艦隊空母戦団が参加する連合の海上・空中機動、射撃演習や、今月末あるいは7月初旬に2段階に分けて黄海で実施する連合対潜水艦演習について協議する計画だ。 軍関係者は、「米国は北朝鮮のさらなる挑発を抑えるための戦力を韓国に提供する案を検討中と承知している。今会談では、これに関する概略的な言及があった」と説明した。 一方、韓米は、2012年4月に米軍から韓国軍に移譲される戦時作戦統制権問題については、合意した日程通りに推進することで合意したようだ。このほか、懸案となっているソウル・竜山の米軍基地と米第2師団の移設問題も、早期に円満に決着をつける方針で一致したという。 japanese@yna.co.kr
Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0