【ソウル3日聯合ニュース】第5回統一地方選挙で、与党ハンナラ党が16広域自治体首長(市長・道知事)ポストの相当数を野党に奪われると観測されるなか、基礎自治体首長(特別市と広域市の区庁長・各道の市長と郡守)選でも大敗し、地方権力の大移動が予想される。
 3日午前2時現在、聯合ニュースが開票状況を確認した結果、ハンナラ党はここ4年間掌握してきた約60の基礎自治体首長ポストを失った半面、民主党をはじめとする野党勢力は50余りを獲得したとみられる。約10か所は無所属候補が獲得したか、接戦中と調査された。
 これにより、ハンナラ党に所属する基礎自治体首長の数は、全体(230人)の過半数だった約150人から80人余りに減り、民主党は約90人を確保する見通しだ。
 特に、ハンナラ党は首都圏で民主党に基礎自治体首長のポストをほぼ明け渡すものと予測される。ソウルの場合、現在は24人が与党所属だが、今回の選挙で民主党が20か所ほどを確保する見通しだ。
 さらに、ハンナラ党は地盤の慶尚南道でも基礎自治体首長を約7人失うとみられている。一方の民主党は、これまで中立地域とされてきた忠清北道でも5人を追加する勢いをみせている。
 与党の敗北が色濃くなるや、青瓦台(大統領府)は沈痛なムードに包まれた。青瓦台は現在まで、選挙結果に対する公の反応を示しておらず、参謀らも言及を控えている。
 ある参謀は同日に聯合ニュースの電話取材に対し、「今の状況では特に言うことがない。もう少し見守る必要がありそうだ」とだけ答えた。



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