李参社長=28日、上海(聯合ニュース)
李参社長=28日、上海(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】「韓国の観光事業は長期的にアジア富裕層の休養地を目指さなければなりません」――。
 韓国観光公社の李参(イ・チャム)社長は28日、中国・上海の韓国広報館開館式に出席後、聯合ニュースとのインタビューに応じた。韓国は現在タイと同レベルの低価格な観光地として認識されているが、韓国の内面的な魅力は豊富なため、観光産業の付加価値を高めることができると述べた。
 李社長は、スイスは小さな国だが必ず行ってみる価値がある国に挙げられるほど観光競争力が高く、韓国にもこうした概念が必要だとの考えを示した。青空やさわやかな天気、ショッピング、料理、きれいな都市などは観光文化として発展させることが可能な韓国の魅力だと紹介し、特に「ご飯は薬」という概念を持つ韓国料理は健康を重視する現代に合っていると強調した。
 また、観光大国になるためには韓国のイメージを高めるべきだと指摘した。イメージが高い国は訪問したくなるが、これまで韓国のイメージは低かったとし、K-POPなどの文化を洗練された国際的なものにする必要があると説明した。
 韓国が短期間でIT大国に成長したように、観光分野でも観光ベンチャーを育成、アイディアを事業につなげれば観光分野の発展速度を高めることができるとし、このために観光創業センターを設立し、観光ベンチャー基金造成を準備していると紹介した。
 李社長は、観光ベンチャーが活性化されれば、欧州型民宿など小規模の宿泊施設とマッコリ(韓国伝統の濁り酒)体験などを商品化した一人企業が多く登場するとの見通しを示した
 李社長は、北朝鮮が韓国観光の悪材料になる可能性はあるものの、ドイツが突然統一し、海外からの観光客が急増したように、南北統一も突然実現する可能性もあり、そうなれば韓国の観光が一段と発展できる契機を迎えることになるのではないかと予想した。

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