【ソウル26日聯合ニュース】農村経済研究院が26日に公表した北朝鮮の2008年人口住宅総調査(人口センサス)分析結果によると、北朝鮮総人口は1993年の2121万3378人から2008年には2334万9859人に増えた。15年間で年平均0.85%の成長率を記録した。
 15歳未満の幼少人口は減少した反面、65歳以上の高齢者人口は増加を続けており、1993年には114万36人にすぎなかったのが、2008年には209万6646人まで増え、総人口の8.7%を占めた。高齢者人口が総人口の20%を超える超高齢社会となっている日本に比べると低い水準だが、中国(8%)、インド(5%)を上回る。韓国の高齢者人口は、総人口の9.3%程度だ。
 北朝鮮人口を地域別でみると、平安南道が400万人で最も多く、平壌市(330万人)、咸鏡南道(310万人)と続く。各道・平壌市のおよその男女人口比は、男性が47%、女性が53%となっている。
 北朝鮮の世帯総数は46万世帯で、1世帯当たり平均3.9人の世帯員で構成される。また、総世帯の65.5%は平均4.4人の拡大家族、21.9%が平均3.0人の核家族だった。30~34歳の年齢グループで、初婚年齢は男性が28.4歳、女性が25.6歳だった。60歳人口を除き1万1700人余りの女性が夫を亡くしている。
 1970年代以降から現在まで、出生率の減少が続いている。1000人当たりの新生児数を示す粗出生率(普通出生率)は2008年は2.0人で、1993年の2.1人を下回った。結婚年齢の上昇や避妊が影響したと指摘された。
 死亡率は1990年代より大幅に悪化した。1993年の幼児死亡率は1.4%だったが、2008年には1.9%に上昇した。出生10万人当たりの妊娠・出産などで死亡した女性の割合を示す妊産婦死亡率も、5.4%から7.7%に急上昇している。このため全体の期待寿命も2008年には3.4年短くなった。
 一方、北朝鮮当局の教育重視策で、10歳以上人口は全員、字の読み書きができ、16歳以上の女性12人に1人、男性7人に1人が大学課程を履修している。中等教育履修者の72%が工学、教育、農業、医療、経営学を選択し、医療分野知識を持つ者の77%は都市に居住している。
 16歳以上人口1740万人のうち1220万人(70%)は政府機関、国営企業、協同農場に従事している。300万人は退職の状態、100万人は家事従事者だった。16歳以上人口のうち経済活動を行っている男性は79.5%、女性は62.2%だった。



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