【ワンシントン19日聯合ニュース】米下院外交委員会中東および南アジア小委員会のアッカーマン委員長(民主党)が18日、北朝鮮を再度テロ支援国に指定するよう求める書簡をクリントン米国務長官に送ったことが確認された。ワシントンの外交筋が明らかにした。
 これまで、ブラウンバック上院議員ら共和党の保守系議員を中心に、テロ支援国再指定を求める主張はあったが、民主党の院内委員長級からこうした要求が上がったのは初めてだ。
 アッカーマン議員は書簡で、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件で明らかになったように、北朝鮮は北東アジアの緊張を高め平和を侵害する、米国とは正反対の政策を追求していると指摘した。北朝鮮が不当な奇襲攻撃で韓国海軍兵46人の命を奪ったことは、潜在的な戦争行為だと主張。今回の事件は、1953年の朝鮮戦争休戦協定締結以来、最も好戦的で挑発的な事件だと強調した。
 また、最近の報道によると、北朝鮮は北東アジア地域の不安定な状況にしただけでなく、弾道ミサイルやロケット砲、在来兵器を、テロ支援団体に指定されているパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに販売し、レバノンとイスラエル・ガザ地区に災いの火種を落としたと指摘した。
 米国務省は、北朝鮮によるヒズボラ、ハマスへの兵器輸出疑惑がイスラエル外相の発言で明らかになったことを受け、北朝鮮を再びテロ支援国と指定することを視野に入れ、証拠収集と分析作業を強化している。同省は2008年10月、急速に動き出した北朝鮮の非核化に弾みをつけるため、北朝鮮のテロ支援国指定を解除した。



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