【ソウル19日聯合ニュース】スイスの国際ビジネス教育・研究機関IMDが19日に発表した2010年版の世界競争力年鑑によると、韓国の世界競争力は調査対象58カ国のうち23位にランキングされた。昨年の27位(57カ国)から4ランクアップし、過去最高の成績を収めた。
 韓国の順位は、2003年が32位、2004年が31位、2005年が27位、2006年が32位、2007年が29位、2008年が31位と推移してきた。
 また、人口2000万人以上の国・地域のランキングでも韓国は昨年の11位から9位に、主要20カ国・地域(G20)では8位から7位に、アジア・太平洋地域では10位から8位に、それぞれ順位を上げた。
 韓国の競争力評価を4分野別にみると、経済活動が45位から21位に大幅上昇し、行政効率が36位から26位に、企業効率が29位から27位にそれぞれ上がった。インフラ整備は昨年と変わらず20位だった。
 細部分野をみると、国内経済が10位、雇用が4位、財政政策が13位、科学インフラが4位、技術インフラが18位などと評価を受けた。その反面、外国人投資(50位)、物価(41位)、企業関連法規(44位)、社会的インフラ(49位)などの分野は相対的に評価が低かった。
 韓国の政策課題としては▼良質の雇用創出▼創意性の開発に向けた教育改革▼ダブルディップ(二番底)とインフレ圧力の双方を考慮した出口戦略▼所得と地域格差の緩和▼ソウルでのG20首脳会合(金融サミット)開催成功――が指摘された。
 アイスランドが加わり58カ国・地域が対象となったことしの調査で、世界競争力トップはシンガポール、2位は香港、3位は米国だった。ドイツ(16位)、英国(22位)など欧州先進国が小幅に下落したなか、アジアでは台湾が28位から8位に、中国が20位から18位に順位を上げた。日本は昨年の17位から27位に後退した。
 また、同時に発表された政府負債に対するストレステストで、韓国は昨年基準の政府負債が国内総生産(GDP)比33%で問題なしと評価された。


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