【ソウル18日聯合ニュース】北朝鮮の楊亨燮(ヤンヒョンソプ)最高人民会議常任委員会副委員長は17日、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件と関連し、「かいらい軍(韓国軍)艦船沈没事件をわれわれと無理やり結びつけ、情勢を対決へと押しやっている」と主張し、事件への関与を否定した。また、「南朝鮮(韓国)かいらい集団の対決と戦争の策動を決して座視するだけでは済まないだろう」と威嚇した。光州事件(光州民主化運動)30年を記念する平壌市報告会で述べたもので、朝鮮中央通信と平壌放送が報じた。
 北朝鮮は沈没事件と関連し、先月17日に朝鮮中央通信の軍事論評員名義の論評で、沈没は北朝鮮と無関係で関与説はねつ造だとする立場を示したが、北朝鮮の高官による事件への言及は今回が初めて。
 楊副委員長は中断されている金剛山観光にも言及。中断の責任は韓国側にあると主張し、「われわれは民族の尊厳であり、生命となる神聖な体制を脅かす者は断固として許さず、無慈悲に懲罰する」と述べた。
 さらに、2000年の南北共同宣言と2007年の南北首脳宣言への姿勢は北朝鮮と韓国の和合と対決、統一と分裂、愛国と売国を分ける試金石だと主張し、韓国国民に「かいらい保守当局(李明博政権)の親米ファッショ独裁復活策動を踏みつぶすための闘争に立ちあがるべきだ」と強調した。
 報告会には、金英大(キム・ヨンデ)朝鮮社会民主党中央委員会委員長、柳美英(リュ・ミヨン)朝鮮天道教青友党中央委員会院長、趙忠漢(チョ・チュンハン)朝鮮統一民主主義戦線中央委員会議長、安京浩(アン・ギョンホ)祖国平和統一委員会書記局局長らが出席した。

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