【ソウル16日聯合ニュース】2015年に韓国の債務残高の対国内総生産(GDP)比率は20%台半ばまで下がり、先進国最低水準に達するとの見通しが出された。ことしの比率も30%台前半で、先進国で4番目に低いと予想された。
 国際通貨基金(IMF)が公表した世界各国の財政見通しに関する報告書によると、先進28カ国・地域のうち、2015年に国の債務の対GDP比率が最も良好なのは香港(0.5%)で、オーストラリア(20.9%)、韓国(26.2%)、ニュージーランド(36.1%)、スイス(36.2%)と続くと予測された。
 IMFは、韓国は急速な景気回復とともに財政健全化努力に拍車がかかる代表的な国だと評価した。
 韓国の債務比率は、2009年32.6%、ことし33.3%がピークで、2011年は32.7%、2014年は28.5%と下落していくとしている。ことしと2011年の比率は、香港、オーストラリア、ニュージーランドに続き4番目に低いと予測した。さらに、2014年と2015年には、韓国は香港、オーストラリアとともに3大財政健全国になると見通した。
 このほか、韓国は昨年にGDP比3.6%を景気てこ入れに投じたが、ことしは1.1%の支出にとどまると予想した。主要20カ国・地域(G20)平均が昨年2.0%、ことし1.9%。韓国はことし事実上、緊縮財政を取るとの見方だ。
 韓国のことしの統合財政収支はGDP比1.0%の黒字で、調査対象の先進28カ国のなかでは、ノルウェー(10.8%)を除き最も良好と見通した。残る26カ国はいずれも赤字と予想されている。さらに、2011年の統合財政収支は1.0%、2014年と2015年は2.9%と、韓国は先進国でも最も高い水準の健全性を維持すると分析された。
 ことしの韓国の財政支出はGDP比22.5%、2011年は22.2%、2014年は21.8%、2015年は21.9%、税収入はことし23.6%、2011年23.2%、2014年と2015年は24.8%と予想された。
 企画財政部関係者は、財政はことしから正常化局面に入っているとしながら、間もなく中期財政計画を策定し、財政健全化の手綱をさらに引き締めていく方針だと話した。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0